2017/09/02ギーター勉強会㊲
ナマステー♪
千葉市中央区のヨガ教室 ギーターヨーガ主宰やのちさとです^^
さて、昨日でギーター第1章を読み終えました。
アルジュナの嘆き悲しむ言葉の数々から、ヴェーダの文化を知ることができます。
その昔私も、ヴァルナ(カースト)に対して否定的な感情がありました。
ギーターを通し、ヴェーダの文化を知り、ヴァルナという社会の構造がカルマヨーガに不可欠だったことを知った今は、ヴァルナという社会の構造が「良い、悪い」ではなく、自然の摂理の中で必要だからあったのだと理解しました。
——–
दोषैरेतैः कुलघ्नानां वर्णसङ्करकारकैः ।
उत्साद्यन्ते जातिधर्माः कुलधर्माश्च शाश्वताः ॥४३॥
家族の伝統を壊す者の悪行、ヴァルナダルマに混乱を作り出すことで、絶え間なく続いてきた社会のグループや、家族によって維持されてきたダルマは破壊されます(43)
उत्सन्नकुलधर्माणां मनुष्यानां जनार्दन ।
नरके नियतं वासो भवतीत्यनुशुश्रुम ॥४४॥
ジャナールダナ(クリシュナ)よ。家系のダルマを破壊した者たちは、例外なく地獄での暮らしがあると私たちは聞きました(44)
अहो बत महत्पापं कर्तुं व्यवसिता वयम् ।
यद्राज्यसुखलोभेन हन्तुं स्वजनमुद्यताः ॥४५॥
ああ、何てことだ!身内を滅ぼす準備が整った。王国の栄華を浴するあまり、大きな罪を犯そうとしている(45)
यदि मामप्रतीकारमशस्त्रं शस्त्रपाणयः ।
धार्तराष्ट्रा रणे हन्युस्तन्मे क्षेमतरं भवेत् ॥४६॥
武器を外し抵抗せずにいる私を、ドゥルタラーシュタラの息子たちが武器を手にして、討ちかかるなら、それは私にとってむしろ良いことだ(46)
सञ्जयः उवाच
एवमुक्त्वार्जुनः सङ्ख्ये रथोपस्थ उपाविशत् ।
विसृज्य सशरं चापं शोकसंविग्नमानसः ॥४७॥
サンジャヤ言う
戦場の真っ只中で、アルジュナはこのように言って、弓も矢もその場に置き、心は悲しみにうしひしがれて馬車に坐りこみました(47)
ओं तत् सद् इति श्रीमद्भगवद्गीतासूपनिषत्सु ब्रह्मविद्यायां योगशास्त्रे
श्रीकृष्णार्जुनसंवादेऽर्जुनविषादयोगो नाम प्रथमोऽध्यायः ॥
こうして、クリシュナとアルジュナの対話、ウパニシャッドと同等である、ブランマンの知識、それを得る手段の教え(ヨーガシャーストラ)、バガヴァッドギーターの「アルジュナの苦悩」第1章が終わります。
—
アルジュナの混乱は、自分自身を見ているようです。
でも、この混乱が「自分自身の追及」へと導きます。
来週、9月9日(土)11:20~12:50の勉強会から、バガヴァッドギーター第2章のテキストを読み進めていきましょう。
最後までありがとうございました。