2018/12/22
सुखदुःखे समे कृत्वा लाभालाभौ जयाजयौ ।
sukhaduḥkhe same kṛtvā lābhālābhau jayājayau |
ततो युद्धाय युज्यस्व नैवं पापमवाप्स्यसि ॥२.३८॥
tato yuddhāya yujyasva naivaṃ pāpamavāpsyasi ||2.38||
喜びと苦しみ、手に入れる事と失う事
勝利と敗北を等しく捉え、戦いの心構えをしなさい
そうすることで、あなたはパーパを得ません。[2-38]
-
喜びも苦しみも平等に捉える事は、カルマヨーガの種です。
得られる事、失う事、勝利と敗北、成功と失敗もあてはまります。
ギーター全体が、束縛する好き・嫌い
[ラーガ・ドヴェーシャ]の心理に基づいています。
単に、誰かが嫌いだから、戦う事が好きだから
という理由で戦うべきではありません。
ドゥルヨーダナは、王国をどうしても手に入れたくて[ラーガ]
いつもパーンダヴァ兄弟に嫉妬し、
彼らの統括を見る事に我慢できませんでした[ドヴェーシャ]。
ドゥルヨーダナは、ラーガ・ドヴェーシャの理由から戦い
アルジュナはラーガ・ドヴェーシャに対して戦わなければならない
その事をクリシュナは知っていました。
この戦いは、ドゥルヨーダナに対して戦っているのではなく
ラーガ・ドヴェーシャに対して戦っている
と、クリシュナはアルジュナに言いました。
この戦いは、ダルマ・アダルマの戦いなのでした。
「すべき事をしなさい」とクリシュナは言い
その、すべき事がたまたま戦いでした。
アルジュナは、役割を果たしただけで[スヴァダルマ]
どんな罪にも値しません。[ナ エーヴァム パーパム アヴァープシャシー]
実際この戦いは、プンニャだけを得て、パーパは得ません。
この戦いはダルマを守る為で
ラーガ・ドヴェーシャが理由ではありませんでした。
ラーガ・ドヴェーシャが決断するのではなく
何がすべき事で、何がすべき事でない事か
そのセンスで決断しなさい。
そうして、あなたはヨーギーとなります。
喜びと苦しみ、獲得と損失、勝利と敗北
これらの相反するものを同じに捉え
正しい事をしようと努力するのです。
アートマーとは、そのまさに本質が存在で
死にさらされるものではない何かである
などとクリシュナは述べてきました。
これは、意識[ブランマン]、そしてブラフマンの知識
この両方が、サーンキャと呼ばれます。
ブランマンの知識を持つニャーニー達も
サーンキャと呼ばれます。
今迄は、サーンキャ、つまりアートマーの本質が語られました。
ここからカルマヨーガについてが詳しく述べます。
ギーターシャーストラの2つの主題
サーンキャヨーガと(又はニャーナヨーガ)
カルマヨーガをクリシュナは紹介します。