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ギーターヨーガ

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【ギーター】第6章05番目の詩②

2021-07-29

उद्धरेदात्मनात्मानं नात्मानमवसादयेत् ।

uddharedātmanātmānaṃ nātmānamavasādayet |

आत्मैव ह्यात्मनो बन्धुरात्मैव रिपुरात्मनः ॥६.५॥

ātmaiva hyātmano bandhurātmaiva ripurātmanaḥ ||6.5||

自分自身で、自分を台無しにしませんように。自分自身で自分を救いますように。

自分自身のみが自分自身の恩人で、自分自身のみが自分自身の敵なのです。[5]

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この詩の中で、アートマーという言葉は、すでにサムサーラの海にいる個人です。

無知ゆえにサムサーラと共に生まれました。

サムサーラから出るには、自分自身の意志によって[ アートマナー]自分自身に向き直ります。

自分自身や、自分の価値に疑問を持ち、自分自身に問いかけ、全ての価値構造全てを再構築します。

全ての問題は、何が大事かの間違った優先事項が原因ですから、価値構造を再編成し、その過程で優先順位が適切になっていきます。

こうした価値構造の探求は、自分自身によってのみ[アートマナー エーヴァ]なされます。

それは、その人がすべきことと、すべきでないことの探求です。

この探求[ヴィチャーラ]で、世界観が、ある認識的な変容を遂げます。

これが、探求の第1段階です。

次の段階も、自分自身の探求によって、ある状況におかれた自分の無力さを理解します。

それ自体が、その人に祈りに満ちた考え方をもたらすのです。

ある状況が、ある疑いを呼び起こし、その後にイーシュワラの理解があり、祈りがあります。

これが人を、体・考え・感覚器官の統合された人[ヴァシー]にします。

知識を求め、先生のところに行くのも、その人の努力です。

この様に、その人は自分自身を向上させます。

自分の味方になる人は自分のみ[アートマー エーヴァ アートマナハ バンドゥフ]とクリシュナは述べています。

価値構造が混乱するなら、全人生、そして周りの人の人生が混乱したものになるので、クリシュナは「自分自身が自分の敵だ」とも言います。

考え、意志が間違って使われ、また全く使われないなら、当然それが自分の敵になり、立ちふさがり、足を引っ張るでしょう。

考えは「あれやこれやが自分を救ってくれる(私は救われなければならない人)」という様々な観念が生まれる場所です。

自分は愚かだから、馬鹿にされても仕方がないと、自分が馬鹿にされるのを認めるので、自分自身が自分の敵なのです[アートマー エーヴァ アートマナハ リプフ]。