千葉県立 青葉の森公園近くの小さなヨガ教室

ギーターヨーガ

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【ギーター】第6章05番目の詩③

2021-08-05

उद्धरेदात्मनात्मानं नात्मानमवसादयेत् ।

uddharedātmanātmānaṃ nātmānamavasādayet |

आत्मैव ह्यात्मनो बन्धुरात्मैव रिपुरात्मनः ॥६.५॥

ātmaiva hyātmano bandhurātmaiva ripurātmanaḥ ||6.5||

自分自身で、自分自身で自分を救いますように。自分を台無しにしませんように。

自分自身のみが自分自身の恩人で、自分自身のみが自分自身の敵なのです。[5]

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「自分自身で自分を台無しにしませんように。[アートマーナム ナ アヴァサーダエート]」

言い換えるなら、意志を上手く使い、内なる、静かな変革を起こしますように。

静かな、内なる変革は、物事の見方や、理解のありかたにおいて起こります。

ですから、自分を見下げることは、自分を台無しにすることです。

「自分を見下げてはいけません[アートマーナム ナ アヴァサーダエート]」

自分自身の中の子供の母親になり、面倒をみなければならないこともあるかもしれません。

子供の時に、ちゃんと扱ってもらえなかったなら、何かしらの問題を抱えていることでしょう。

この「子供」の世話をするのも、友達になるのも、自分自身だけです。

大人とし て、内側の子供の母親になるのです。

「自分を向上させますように[アートマーナム ウッダレート]」

これが、クリシュナが伝えようとした意味です。

この詩は、その中に絶対的な意味でも読み取ることができますが、あらゆる段階において「自分自身を台無しにしませんように、自分自身を向上させますように」と言うことが出来ます。

自分自身を扱い、最終的な分析においては、自分を救うためには、自分以外の外側には、何も力になるものはないのです。

自分自身というのは、体・考え・感覚の複合体[カーリヤ・カラナ・サンガータ]です。

このカーリヤ・カラナ・サンガータが、意志を伴い、 アートマーの友人にもなり、アートマーの敵にもなるのです。

言い換えると、自分の後援者 にも、敵にもなりえるということです。

別の人が、あなたにとって恩恵を与える人[バンドゥフ]にはなることが出来ず、すべきことが出来るのは、あなただけです。

サムサーラの中で、成長し成熟するために、他者が助けになるかもしれませんが、サムサーラから出るためには、自分自身を解き放たねばなりません。