बन्धुरात्मात्मनस्तस्य येनात्मैवात्मना जितः ।
bandhurātmātmanastasya yenātmaivātmanā jitaḥ |
अनात्मनस्तु शत्रुत्वे वर्तेतात्मैव शत्रुवत् ॥६.६॥
anātmanastu śatrutve vartetātmaiva śatruvat ||6.6||
自分自身で自分を制御した人にとって、自分こそが友人です。
しかし、自分自身を上手く扱えない人にとっては
自分自身がまるで敵として、対立する状態であり続けるでしょう。
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「不満」を分析すると、考えが引き起こしていることが分かります。
不満を持つ人は、世界はひどいものだと評価を下し、この世界から離れたいと望み、「良い」と想像する世界に行こうとしますが、「良い」とは幻想です。
この良い世界も、以前のひどい世界と同じことに気付きます。
それは、敵である自分の考えを一緒に連れていくからです。
考えは、どこに行く時も一緒です。
天国に行く時も、同じ考えを伴うので、そこでも問題を見つけます。
それは、繰り越し引き継がれます。
どんな場所や状況でも、同じ考えを持つので、この不満の多い考えが、いつも何かちょっとしたことで不満を言う理由を見つけます。
これが「自分こそが、自分自身の敵である」とクリシュナが言う意味です。
自分の観念に従い、解釈するような考えを持つなら、助けになる存在であるグルでさえ、あなたの助けにはなれません。
結局、あなたこそが唯一の友達[バンドゥ]なのです。