एवं परम्पराप्राप्तमिमं राजर्षयो विदुः ।
स कालेनेह महता योगो नष्टः परन्तप ॥४.२॥
evaṃ paramparāprāptamimaṃ rājarṣayo viduḥ |
sa kāleneha mahatā yogo naṣṭaḥ parantapa ||4.2||
こうして、受け継がれ、聖者である王達がそれを知りました
しかしアルジュナよ。長い月日を経て、このヨーガはこの世で衰退していました
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2番目の詩で、クリシュナはアルジュナを敵を滅ぼす人[parantapa]と呼び、「このように、この知識は、聖者[リシ]の家系を通してばかりでなく、王の家系を通して伝授されてきました」と言います。
この知識が、ある世代から次の世代に受け継がれる2つのタイプの流れがあります。
ジャナカ王は、任された王家の権力を悪用せず、上手に自身の義務を遂行したとシャンカラは言います。
ある種の満足を伴いながら、権力と理解は一緒に進むべきです。
権力を持てば持つほど、知識をより得ているべきですし、あるいは、その王国に来る人達が知識を持っているべきです。
自己の理解による強さ[アートマ・バラ]より偉大な強さはありません。
世界を正しく統轄するための必要な力を王に与えるため、この知識がイーシュワラに紹介されました。
王家の長は、父から息子に、また森に住む聖者達も、この知識を手渡してきました。
生徒に教え、その生徒が、また生徒に、世代から次の世代へと教え継ぎました。
知識をはじめて聞く時、「こんな明らかな事を、なぜ私は見逃してきたのだろう?」と人は同じ驚きます。
アルジュナの時代には、ヴャーサやシュカなどの偉大な聖者がいましたが、この知識は、容易く手に入りませんでした。
ほんのわずかな人達が、それを知るため、それは、まるで失われたかのようでした。
皆、他の事に忙しく、世界の数多くのドゥルヨーダナたちは、知識のための時間を持てなかっただけで、この知識は、何も新しいものではなく、不思議なことなどは何一つないと、アルジュナに言った理由です。
「あなたが、それを聞く機会がなかっただけで、そもそもこれは、はじめから直の知識です」
クリシュナは、「なぜ、もっと早く教えず、今日教えるのですか?」と、次なるアルジュナの質問を予測します。