
श्रीभगवान् उवाच ।
कुतस्त्वा कश्मलमिदं विषमे समुपस्थितम् ।
अनार्यजुष्टमस्वर्ग्यमकीर्तिकरमर्जुन ॥२.२॥
śrībhagavān uvāca |
kutastvā kaśmalamidaṃ viṣame samupasthitam |
anāryajuṣṭamasvargyamakīrtikaramarjuna ||2.2||
シュリー バガヴァーンが言いました。
この重大な事態に、どこから、あなたに、その絶望感が起こるのか?
それは、まったく正義の人のすることではないし、天国へ導くような行いでもないし
まったく、あなたの輝かしい名声を上げるものでもありません。[2-2]
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戦場での義務を放棄しようと悲嘆に暮れるアルジュナに対し、クリシュナは、アルジュナの態度を3つの形容詞を用いて批判しました。
1.アナーリャ・ジュシュタ[an-ārya-juṣṭa]:アーリャ(適切な時に正しいことをする人)にふさわしくない。
2.アッスヴァルギャ[asvargya]:天国につづく道ではない。
アルジュナは、戦いを避けて撤退すれば天国に行けると考えたかもしれませんが、クリシュナは、王国の法と秩序を守る義務を放棄することは、地獄へ行き、心も苦しむことになると断じます。
3.アキールティ・カラ[akīrti-kara]:不名誉、信用を全く増やさない。
戦場から逃げ出せば、この世において不名誉な評判を得ることになり、人々の信用は地に落ちます。
敵であるドゥルヨーダナは、「アルジュナは見た、震えた、そして逃げた」と宣伝し、アルジュナの勇武を貶めるでしょう。
その不名誉は、長年の功績(ノーベル受賞者が殺人を犯す例に喩えられる)を全て台無しにし、社会的な信用を完全に失墜させると警告します。
最後に、クリシュナはアルジュナの考えが混乱しているため、「立ち上がって、しなければならないことをするべきだ」と促しましす。
