2018-10-14

【ギーター】第2章31番目の詩

2018/10/13

स्वधर्ममपि चावेक्ष्य न विकम्पितुमर्हसि ।

svadharmamapi cāvekṣya na vikampitumarhasi |

धर्म्याद्धि युद्धाच्छ्रेयोऽन्यत् क्षत्रियस्य न विद्यते ॥२.३१॥

dharmyāddhi yuddhācchreyo’nyat kṣatriyasya na vidyate ||2.31||

そしてまた、自身の義務という観点からも

あなたは迷うべきではありません

なぜならクシャットリヤにとって

正義の戦いほど偉大なものはないのですから[31]

クリシュナは絶対的な観点から離れ

何が適切で、為されるべきかという

ダルマの相対的な観点を取り上げます。

アルジュナが、第1章44節の発言

”家族が持つ役割を滅ぼした人々は

地獄に住むと私達は聞いてきました” など

ダルマに関する多数の発言から当然の成り行きです。

クリシュナは一般的に良しとされる事だけでなく

ダルマの観点からもそれを論じました。

スヴァ・ダルマの観点から見る事[アヴェークシャ]

その人自身によって成されるべき事を見る事

アルジュナのスヴァ・ダルマの観点から状況を見るなら

迷い、ためらうことは相応しくない

[ナ ヴィィンカムピトゥム アルハシ]

と、ここで再び言われます。

アルジュナは兵士[クシャットリヤ]で、王位を継ぐ王子でした。

ダルマを守る事を期待されていました。

アルジュナの義務は、法と秩序を保つこと

王家を統治し、守ることが彼のダルマでした。

従弟ドゥルヨーダナが王位を占領してきた事は

違法な行為で、アダルマでした。

アルジュナはクシャットリヤですから

ダルマの観点から、迷い、躊躇するべきではありません。

[スヴァダルマム アピ アヴェークシャ ナ ヴィンカムピトゥム アルハシ]

兵士は、平和な時も「万が一に備える」為に

そして知力を保つ為にも、絶え間なく訓練します。

戦争がない事は、幸運ではありますが

培ってきた技術は使用されず終わります。

戦う理由がないなら、もちろん戦いませんが

戦士が、技術を道理に基づき使う機会があるなら

培ってきた技術を使うのに、これ程良い機会はありません。

アルジュナにとって、道理にかなった機会でした。

[ダルマート アナペータム ダルミャム]

ダルマに反せず、純粋にダルマにかなっていて

アルジュナをそこに連れ込んだ人は成敗されるに値します。

ここでダルマ・ユッダは、ダルマを確立する事でした。

ダルマを脅かし、王国を占領した人は成敗されるに値します。

「今こそあなたが、武器と技術を披露する時です。

そしてそうする事があなたの義務です」と

クリシュナがアルジュナに言ったも同然でした。

アルジュナは人々を滅ぼす為や、勇敢さを披露する為でなく

ダルマを守る為、これらを訓練し、今こそ好機でした。

この様に、何が成されるべきかというダルマの観点からも

悲しみや、躊躇の余地など全くありません。

これが、クリシュナの言う1つの議論でした。

もう1つの議論は、クシャットリヤにとって

特に、アルジュナが成すべき、これ程相応しい事はありませんでした。

「アルジュナよ、成されるべき事はあなたによって成されるのです

この戦いは、あなたによって成されなければならない事です」

と、クリシュナは言いました。

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