千葉県立 青葉の森公園近くの小さなヨガ教室

ギーターヨーガ

ヨガ 勉強会  個人レッスン・出張ヨガ 私について ブログ アクセス スケジュール・予約 お問い合わせ

【ギーター】第2章60番目の詩

यततो ह्य् अपि कौन्तेय पुरुषस्य विपश्चितः।

इन्द्रियाणि प्रमाथीनि हरन्ति प्रसभं मनः॥२.६०

yatato hy api kaunteya puruṣasya vipaścitaḥ।

indriyāṇi pramāthīni haranti prasabhaṃ manaḥ॥2.60

おお!アルジュナ。なぜなら、たとえ努力をしてきていて、はっきりと見ている人ですら、その強力な感覚器官は、力ずくで考えをつれ去ってしまいます。

-

自由とは、自らの感覚器官や考えが自分の支配下にある状態を指します。

逆に、対象や感情にコントロールされている状態は「他者の支配」であり、そこには自由がありません。

ヴィヴェーキーは、決して何もしない怠惰な人ではなく、知識を揺るぎないものにするために、努力[yatataḥ]を重ねる人です。

しかし、どれほど明晰な識別力を持つ人であっても、内側にラサが残っている限り、感覚器官は非常に強力な力[prasabha]で考えを強引に連れ去ってしまいます。

ラサが識別力を奪い、気づいたときには手玉に取られているという事態は、誰にでも起こり得る「よく知られた事実」です。

この強力な感覚器官の揺さぶりに対する唯一の方法は、知識にしっかりとした定着することなのです。