अवाच्यवादांश्च बहून् वदिष्यन्ति तवाहिताः ।
avācyavādāṃśca bahūn vadiṣyanti tavāhitāḥ |
निन्दन्तस्तव सामर्थ्यं ततो दुःखतरं नु किम् ॥२.३६॥
nindantastava sāmarthyaṃ tato duḥkhataraṃ nu kim ||2.36||
そして、あなたの武勇を軽視した敵達は、あなたについて言いようのない沢山の事を話すでしょう。
これよりも辛い事があるでしょうか?
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ドゥルヨーダナは、アルジュナが恐れから撤退したとは思いませんが、確実にそうは言いません。
ドゥルヨーダナが不法に王位を占領している噂は、既にありました。
国民を味方につけるために、多くの生活保護を取り入れた政策を取り入れたりしましたが、国民は、心の中では、ドゥルヨーダナが偽善者を装っていることを知っていました。
独裁君主であるドゥルヨーダナの政治は、いずれ崩壊し、国民は、ドゥルヨーダナを追い出す革命を起こしたかもしれません。
◎アルジュナの撤退は、どのように理解されるのか?
アルジュナが撤退するなら、ダルマプットラは、間違いなくアルジュナに続き、ビーマや双子の弟も、それに従います。
一撃することなく勝利したドゥルヨーダナは、「アルジュナは恐れから逃げ出した!彼は森に住むに相応しい!」と言うでしょう。
ダルマを知る人々は、恐れから逃げ出したアルジュナを尊敬したりしません。
新入りや、一般の兵士ですら「髭をつまんで見せたら、アルジュナは恐れ逃げ出した!」などと、あること無いことを言い始め、更に、御者であるクリシュナまでもが逃げ出したと、人々は言うでしょう。
「アルジュナよ、あなたが、私をこの混乱の中に連れて来たのですよ!」とクリシュナは言ったかもしれません。