ヤマ、ニヤマについて
ナマステー。
聖者パタンジャリによって編纂されたヨーガスートラ。
サマーディに至るまでを8つのステップで教えているアシュターンガ・ヨーガ(8支則)
ヤマ、ニヤマについて今日はご紹介します。
ヤマ(避ける事5つ)
・アヒムサー(傷付けない、非暴力)
考え、言葉、体を使った行いで人や自然を傷つけない練習です。
でも実はアヒムサーの意味は、誰に教えてもらわなくても、人間なら誰も知っています。
人間として生まれた者が、必ず先天的に持って生まれる知識で、自分がされたら嫌なこと全部です。
アヒムサーを行動基準として、それをいつも実践している人のことを、「聖者」といいます。
ヴェーダの国で最も尊ばれている言葉の中に「アヒムサー・パラモー・ダルマハ」があります。
「アヒムサー(非暴力)が一番のダルマだ」という意味です。
・サッテャ(嘘をつかない)
心と、言葉と、行動に一貫性を持つ練習です。
・アステーヤ(盗まない)
他の人に所属するものを欲しがったり、奪ったりしない練習です。
・ブランマチャーリヤ(快楽にふけない)
イーシュヴァラと、先生と、聖典の3つに没頭する生活で、その為に快楽にふけることを制御する練習です。
・アパリッグラハ(貪欲さがない)
どんなに所有しても、「私は足りない」とい自分の主観的な結論から人は貪欲になりがちです。
その自分の根底にある結論を、注意深く見ながら貪欲に陥らない練習です。
ニヤマ(追及する事5つ)
・シャウチャ(清浄)
心と、体と、環境の清浄を保つ練習です。
・サントーシャ(足りている事を知る)
自分に与えられた状況、体、能力、役割など今あることを抵抗なく受け止め、最低必要なものを持つシンプルな生活を楽しめる練習です。
・タパス(鍛練)
断食や、一定期間沈黙を続けるマウナムなどの鍛練、でも一番のタパスはニャーナタパス、ギーターをはじめとする聖典を学ぶことです。
・スヴァーデャーヤ(聖典の勉強)
継続的な聖典の勉強です。
・イーシュヴァラ・プラニダーナ(神を認識すること)
自分の行為をイーシュヴァラに捧げ、還ってくる結果をイーシュヴァラからのプラサーダム(お下がり)として受け取る練習です。
この理解と熟考により、個人の考えは聖典の宇宙観に解決します。
これらの教えは単に道徳的に良い人になる為ではなく、イーシュヴァラを認識する事が目的です。
最後までありがとうございました。