2021-01-26
【ギーター】第3章4番目の詩⑤
2021/01/25
न कर्मणामनारम्भान्नैष्कर्म्यं पुरुषोऽश्नुते ।
na karmaṇām anārambhāt naiṣkarmyam puruṣaḥ aśnute|
न च सन्न्यसनादेव सिद्धिं समधिगच्छति ॥३.४॥
na ca sannyasanāt eva siddhiṃ samadhigacchati ||3.4||
行いをしないことで
行いの無いこと[ナイシュカルミャ]を
得るのではありません。
単に、サンニャーサから成功(自由)を
達成するのでもありません[3−4]
–
ナイシュカルミャという言葉は
行いから自由なことです。
自由[モークシャ]、つまり自己の知識[アートマー・ニャーナ]と同じ意味です。
”行いの無い状態は、行いをしないことではない”
クリシュナは、ここではっきりと言います。
状態とは、活動的なものです。
行いのない状態を得ることで
モークシャを得るると言うなら
「何も行いをしないでいること」と
人は考えるでしょう。
アルジュナも同じでした。
「なぜ、酷いこと(行い)をしなければならないのでしょうか?」
アルジュナも、行い全てを手放すことで
ナイシュカルミャ(行いの無いこと)
つまりモークシャを得られると考えました。
タグ: バガヴァッドギーター第3章
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