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ギーターヨーガ

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【ギーター】第3章09番目の詩⑦

2021/05/17

यज्ञार्थात्कर्मणोऽन्यत्र लोकोऽयं कर्मबन्धनः ।

तदर्थं कर्म कौन्तेय मुक्तसङ्गः समाचर ॥३.९॥

yajñārthātkarmaṇo'nyatra loko'yaṃ karmabandhanaḥ |

tadarthaṃ karma kaunteya muktasaṅgaḥ samācara ||3.9||

ヤッニャ目的の行い以外、その人はカルマによって束縛されます

カウンテーヤ、執着から離れ、その目的で行いをしなさい[9]

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ギーター
第3章の中で、カルマをヨーガに変えるバクティ、秩序についての美しい表現が見られます。

考えの生態系、カルマの生態系、行い[カルマ]の生態系といったあらゆる生態系という秩序があります。

「生態系(エコロジー)」は、今までは存在しなかった様な”ある理解”に光を灯しました。

現代では、環境汚染が問題となっているので、「生態系(エコロジー)」が必要で、一般的に使われています。

生態系は、様々なレベルで理解されます。

全てのデーヴァター達、全てのパワーは、それぞれ働いていて妨げられるべきではありません。

人は、自由意志を持った意識的な存在(生き物)で、神々[デーヴァター]のパワーとされる生態系でさえ、人の行いによって妨げられます。

人が、自由意志を悪用するなら、ダルマの生態系を妨げ、全人類に影響を及ぼします。

妨げられるなら、望ましくない結果を生み出します。

秩序があるところには、生態系があります。

クリシュナは、ダルマのレベルで話しをしました。

ダルマのみが自由意志を統括するべきです。

自由が与えられたなら、したいことは何でもできるので、殺人を犯すこと、自殺までできます。

私たちが、気にかけている生態系は、植物相、動物相の生態系のみの様ですが、これは人間の利己的な態度から来ています。

自分たちにとって、どういった影響があるのかだけを考えますが、それ以上の生態系がまだまだあります。

五感と推理推測だけでは知られない、聖典を使わないと見えない生態系です。

生態学とは、”人の行いへの気づき”で、個人の行いが、反応の輪の限りない広がりを持つことに気づくことです。

水面に石を投げた時、ただ底に落ちていくだけではなく、波紋を作り大きな輪になって、最終的に岸にうちつけるまで広がり続けます。

同様に、あらゆる行いも拡大された反応の輪を作り出すのです。

秩序[ダルマ]を乱す様な行いは、確実に混乱[アダルマ]を引き起こします。

人は自由を与えられているので、人の自由はダルマによって制御されなければなりません。

全てが制御されていたら、ダルマと一致します。

私達がダルマと一致しなければ、ダルマレベルで生態系が乱れ、その結果様々な対立や問題が起こるのです。